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東京芸術大学美術館の「うらめしや~、冥途のみやげ」展に行ってみた [東京の旅人]

「うらめしや~、冥途のみやげ」展
―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に―

山岡鉄舟が明治16年に建立し落語家三遊亭圓朝の墓所がある全生庵に所蔵されている幽霊画コレクションの美術展、東京芸大美術館の「うらめしや~、冥途のみやげ」展に行った。三遊亭圓朝<天保10年(1839年)~明治33年(1900年)8月11日)>は、江戸時代末期(幕末)から明治時代に活躍した不世出の落語家である。特に人情噺のほか怪談噺が得意で、「怪談牡丹灯籠」、「死神(翻案)」、「真景累ヶ淵」など傑作を相次いで生み出したクリエーターでもある。若いころは、圓朝の単行本を通読したが、昔は何日もかけて続き物として演じていたと書いてあったのを記憶している。いまの噺家はそれを全部ではなく、短く一節を 演じるだけである。大昔、先代の林家正蔵(後の彦六)の落語を池袋演芸場に聞きに行ったが、それでも20分から30分ぐらいだったような気がする。

【東京芸大 散策】
上野の本校のほかに取手キャンパス(茨城県取手市)、横浜キャンパス(神奈川県横浜市中区)、千住キャンパス(東京都足立区) などがある。当初は、「競輪で有名な取手で芸術って発想ありか?」なんて憎まれ口をたたいていたが、せっかく芸大に行ったのでちょっと本校内を見学して見て、よく分かった。学生3000人、ただでさえ場所を取る芸術活動には、本校だけではやはり狭かった。

《超簡単な沿革》
創立は昭和24年5月だが、前身は東京美術学校(明治17年7月文部省図画調査会、20年10月に改称)と東京音楽学校(明治12年10月文部省音楽取調掛、明治20年10月に改称)という専門学校である。


《「うらめしや~、冥途のみやげ」展》
―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に―
会期2015年7月22日(水)-9月13日(日)
午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
(注)小声で話していても、天井に響くので静かにするようにと係員に注意されたが、中には、「ひそひそ話を注意する方が非常識」と切れる老夫婦もいたりして、噺家に纏わる絵画の展示会なのに皮肉な話である。

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《東京芸術大学赤レンガ1号館》
明治13年(1880)に竣工された都内に現存する最古のレンガ建築だそうです。築124年を迎えた平成22年(2010年)に耐震改修事業の一環により全面改修が施されたとのこと。

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《旧奏楽堂》
旧東京音楽学校奏楽堂は、保存修理工事のため休館している。リニューアルオープンは平成30年度を予定

DSC07082東京芸術大学旧奏楽堂.JPG


【お知らせ】
(1)我が家の愛犬(WESTIE)Pieechan: the Terrier Clubの "Image of the Week" に選ばれました。

<お題>My pet shop photo session

<IOW Archives>10/12-以降
http://www.terrierclub.com/mainfold.php?nav=oct15.htm&arc=oct151.htm

※IOW Archives  9/13-以降以下に掲載《前月掲載》
<お題>At the dog cafe with 3 Maltese friends

http://www.terrierclub.com/mainfold.php?nav=sep15.htm&arc=sep151.htm

(2)2015年9月7日には、後に話題になる(2016年5月-)アノ東京都舛添知事が視察(美術館巡り)している。我々は、もちろん8月に自腹で行ったが領収書をもらうのを忘れた。舛添知事は静かにするようにと係員に注意されなかったのだろうか?「招待」されたのなら別待遇カナ、あの係員も。